阪急宝塚線池田駅から徒歩 15 分ほどの五月山公園の一角にある「 」は,日本国内で飼育されている 6 頭のウォンバットのうち 4 頭が暮らしていることから,ウォンバットの聖地と呼ばれています(他は (長野市)に 2 頭)。その歴史は 1990 年に姉妹都市ローンセストン市(オーストラリア・タスマニア州)から贈られた 3 頭のウォンバットから始まり,1992 年には世界で 2 例目となる飼育下での繁殖に成功しました。入園料は無料で,池田市民はもちろんのこと近隣市町村からも多くの人が訪れ,みんなに親しまれています。

「五月山動物園」

「ウォンバット」
ウォンバットはオーストラリアの固有種で,カンガルーのように袋の中で赤ちゃんを育てる有袋類です。ずんぐりとした体付きと短い足でちょこちょこと内股で歩くその愛らしい姿は,動くぬいぐるみとも称されます。飼育下では人に良く馴れ,人懐っこく人との接触を好みます。五月山動物園には,ワイン(♂),フク(♂),コウ(♂),ユキ(♀)の 4 頭のウォンバットが暮らしています。*2017年にオーストラリア・タスマニア島のトロワナ・ワイルド・ライフパークからコウ,ユキとともにやってきたマル(♀, 2015年生まれ)は,2019年12月21日に永眠しました。



「ワイン」
1989年生まれのワイン(♂)は国内最高齢(31歳)のウォンバットで,1990年にオーストラリア・タスマニア島のトロワナ・ワイルド・ライフパークからやってきました。








「フク」
2004年生まれのフク(♂)は,2007年にオーストラリアのドリームワールドからやってきました。











「ユキ」
2016年生まれのユキは,右の前脚が手袋をしているかのように白いのが特徴です。2017年にオーストラリア・タスマニア島のトロワナ・ワイルドライフパークからマル,コウとともに五月山にやってきました。
この日はずっと外の巣穴の中で眠っており,動いている姿をみることはできませんでした。

「コウ」
ユキと同じ 2016年生まれのコウは,2017年にオーストラリア・タスマニア島のトロワナ・ワイルドライフパークからマル,ユキとともに五月山にやってきました。













「マルの放飼場」
2019年12月21日にマル(♀, 2015年生まれ)が亡くなって,早一年が経ちました。マルの放飼場はその当時のまま残されており,今でも多くの人の心の中で生き続けています。

マルが亡くなる数日前に掘っていた大きな巣穴は,1 年経った今でもそのまま残されています。

通称 “マル・ロード” と呼ばれていたフクの放飼場沿いは,マルが日常的にランニングしていたため草が生えていませんでしたが,亡くなって 1 年が経過した今ではすっかり草で覆われています。


「五月山公園総合案内所・売店」




【これまでの訪問履歴】
大阪府池田市綾羽 2-5-33
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