グアム Guam は太平洋のマリアナ諸島南端にある島で,その歴史は紀元前に東南アジア系民族チャモロ人が移住してきたことに始まると考えられています。グアム島が初めてヨーロッパと接したのは,1521年にマゼランがグアム島に到達したときとされており,1565年にスペインのレガスピがグアム島に来島してその領有権を宣言すると,300年以上に渡るスペインによる統治が始まりました。1898年,アメリカとスペインの間で勃発した米西戦争でアメリカが勝利したのを機に,アメリカの領地となりました。第二次世界大戦下の1941年から1944年にかけて,日本の占領統治下にあった時期には大宮島と呼ばれていましたが,グアムの戦いで再びアメリ カの統治下に入ると,1950年にアメリカの自治属領(準州)となりました。現在は観光産業がグアムの最大の産業となっており,人気のリゾートアイランドとしてホテルやレストラン,免税店などが立ち並ぶ一方で,島の面積の 1/3 をアメリカ軍用地が占め,今日までアメリカ軍の太平洋戦略上の基地として活用されています。日本からは直行便が就航しており,約 3 時間30分ほどのフライトでグアム国際空港に到着します。
チャモロ語の Hafa Adai は,英語で Hello を意味します。
アメリカ合衆国グアム
「グアム国際空港」
チャモロ語の Hafa Adai は,英語で Hello を意味します。
「島内交通」
グアム島内における観光客の足は,「バス」「タクシー」「レンタカー」のいずれかになります。中でも一番安くて気軽に利用できるのが,グアムの中心部をメインに走る「赤いシャトルバス」です。運賃(1回 4$)は直接ドライバーに支払うこともできますが,グアム滞在中は頻繁に利用することになるので,事前に 1日乗り放題券等を買っておくのが便利です。
「赤いシャトルバス」
タモン ~ タムニン ~ ハガニアの主要ホテルやショッピングモールを結んでおり,10~15分間隔で運行されています。「停留所」
日本語の表記もあるため,わかりやすいです。「Gun Beach Rd」
「ラッテ・ストーン Latte Stone」
グアムでは島内のいたるところに,エリンギのような形をした巨石を見ることができます。これらは,ラッテ・ストーン Latte Stone と呼ばれる,グアムやサイパンなどのマリアナ諸島にみられるサンゴ石でできた石柱で,古代チャモロ文化の遺跡です。何の用途で使われていたのかは未だに不明で,宗教施設や墓石,建造物の土台などさまざまな説があります。アメリカ合衆国グアム
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