群馬県富岡市にある「富岡製糸場 」は日本初の本格的な器械製糸工場で,長さ約140 m の繰糸所に 300 釜の繰糸器が並ぶ当時の製糸工場としては世界最大規模のものでした。江戸時代末期,鎖国を終えて外国との貿易が開始された際,その当時の最大の輸出品は生糸でしたが,粗悪な品質の生糸が大量につくられる粗製濫造が問題となっていました。富国強兵を目指した日本政府にとって,生糸の品質改善・生産向上は急務でしたが,民間資本による工場建設は困難であったため,洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることになりました。設立にあたっては「外国式の製糸技術の導入」「外国人指導者の招聘」「全国からの工女募集」の 3 つを基本的な考え方として,1872年(明治 5 年),フランス人生糸技術者ポール・ブリュナ Paul Brunat の指導の下,西洋の技術を取り入れた官営模範器械製糸場(富岡製糸場)が完成しました。現在も開業当時の繰糸所や繭倉庫などが残っており,日本の近代化だけでなく絹産業の発展にも大きく貢献した同工場は,2014年6月の第38回世界遺産委員会で世界遺産登録されました。
群馬県富岡市富岡 1-1
「富岡製糸場」
上信電鉄線上州富岡駅から歩いて 10 分ほどのところにあります。「券売所」
「管理事務所」
「記念碑」
「東置繭所」
「東置繭所の 2 階部分」
「お富ちゃん」
「社宅群」
「桑」
「西置繭所」
「ブリュナエンジン(復元機)」
「西置繭所見学発券所」
「煙突」
「検査人館」
「女工館」
「繰糸所」
「診療所」
「診療所・病室」
「首長館(ブリュナ館)」
「鏑川」
「榛名寮」
「寄宿舎」
「旧富岡製糸場」
史跡,重要文化財としての名称は “旧富岡製糸場” です。群馬県富岡市富岡 1-1
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