六波羅蜜寺は,951年,高僧の空也上人が悪疫退散のために自ら十一面観音立像を刻み,本尊として開創したのがはじまりです。平安時代には平清盛の祖父・正盛が邸宅を構えており,その子・忠盛がこの地を兵の駐屯地としたことから,平家一門の拠点としても栄えるようになりました。源氏に政権が移った鎌倉時代には,鎌倉幕府の探題が置かれました。現在は空也上人立像をはじめ,平清盛坐像など貴重な仏像・肖像が数多く伝わり拝観できます。ただし,空也上人が自ら刻んだと言われている十一面観音立像は通常公開はされておらず,開帳は12年に一度(辰年)とされる秘仏です。

「六波羅蜜寺」
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六波羅蜜寺_説明書_edit

「十一面観音立像(写し)」
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六波羅蜜寺 3_edit

「阿古屋塚」
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「願石」
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「平清盛公乃塚」
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京都市東山区五条通大和大路上ル東